08.スケルトン+デザインのすすめ
これまで建築費を低減するためにセルフビルドを提唱してきました。自身の家づくりでも塗装だけは、自前ですることで建築費を100万円前後セーブしています。ただ実際には、サラリーマン家庭などの場合、塗装ひとつとっても、週末だけでは全体の工期に影響を及ぼすなど難しい面があります。リタイア族とかクリエーターの方で時間を自由にコントロールできる人には、存分に新築または古民家のセルフビルドを今後も推奨していきます。 実際の家づくりの経験から、建築家設計の場合には最低このくらいはかかるという目安があります。30坪の家で言うと、坪単価70万円×30坪=2100万円、設計料約13%=273万円、造園その他150万円。ざっと2500万円ほどです。実際は、床暖房をいれたり、どうしてもはずせないこだわりの要素を加味して3000万円弱の建築費となる例が主流でした。結局坪単価100万円コースに近いものです。設計力や素材づかいでおすすめしないメーカー住宅にしてもコストは決して安くありません。建築家とのローコスト住宅を追求したとしても相当の覚悟が必要で、一般の人には現実的とは言えません。 このように建築に3000万円かかってしまうと、自己資金1000万円+ローン4500万円=5500万円くらいの予算でも、土地代は2000万円ほどになり、いくらい前述の土地費用を抑える努力をしても、鎌倉逗子葉山で気に入る土地を探すのは至難の技となってしまいます。これまでの鎌倉建て主塾のサポート事例でみると、建築家との家づくりで6000〜7000万円前後の総予算の方のほとんどでしたから、借地や訳あり土地を確保したとしても5000万円前後総予算での、このエリアへの移住は難しいことがわかります。 では、いったいどうやって建築コストを抑えたら良いのでしょう?現在、塾生さんの家で5000万円に抑えられそうな事例に組んでいます。それは海まで1分で車の入らないためリーズナブルな3000万円ほどの土地。建築条件付きなので買うべきか相談に来られましたが、建築費用が3F建30坪ほどで2000万円を大きく切っていたのに驚きました。施工が心配でしたが、この業者の建築現場にいくと良い職人さんが丁寧な仕事をしています。彼らの力を最大限活かし、そこのデザインを付加していこうということになったのです。 この事例には大きなヒントがあると考えます。よく考えると、これまで消費者は建築業者にデザイン力まで求めていたことに、実は無理があったのでは無いか?と考えたのです。技術中心の人にデザインしろ!または要求したデザインを形にしろ!と言っても無理があるのです。そこで、これから取り組もうとしているのが、住宅建築をスケルトンと内装にわけて考えることです。つまり新築時に、内装前までのコストと内装+設備+照明+デザインを分けてしまうという発想です。数多くの実績のある地域のビルダーにスケルトンまでを建ててもらい、内装とデザインは建て主と鎌倉建て主塾 5000万円前後の予算の方に、いくら建築家との家づくりを推奨しても、実現できないというジレンマがありました。そういう予算帯の方のために、地域ビルダーとスケルトン+デザインの発想で家づくりをプロデュースすることが次の目標となりそうです。もちろん、建築家設計の家とは質に差かあるのは当然ですが、建築家の家がビジネスクラスとすると、プレミアムなエコノミークラスという、中間のクオリティーを供給できると考えています。 |
移住希望塾生 約1500名以上!! 狭小、斜面、変形、借地、接道条件悪などの土地購入を地域の建築家らと工夫しながら建築企画。移住者のサポートで鎌倉らしい小さな街並みプロデュースを推進する。 古家を再生し活用を推進! 戦災を免れ大正、昭和の古民家が多く残るのが鎌倉の街並みの魅力です。昭和初期の家も間もなく築100年ヴィンテージ。現在数棟の管理物件があります。 鎌倉に家を建てる! 鎌倉移住のコンサルタントとして、鎌倉建て主塾の活動や家づくりのこと、鎌倉での暮らしなど塾長のライフスタイルを日記にしています。 |
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01.不動産に掘り出しものは? 塾生だけで千人。実際はその何十倍も、そして最強のライバルは… 02.距離感覚が変われば半額へ近道! 徒歩圏の壁って知ってますか?それを乗り越えると一気に… 03.徒歩に替わる代替手段を活かす! それでも歩きたく無いという人のために… 04.所有にこだわらず借地なら6割! 鎌倉の寺社の借地は、評価額が低く相続容易のため閑静な環境で… 05.痩せ我慢であと1割下げる 本当に車必要?階段は苦になりませんか?崖や斜面は好きですか? 06.適正な価格交渉をしてみる! 自分にとって適正な価格と売主の立場を良く知る事が… 07.小さな家から始めよう! 最小限住宅から始め、ライフスタイルで変化させる… 08.スケルトン+デザインのすすめ 予算は少なくても、スケルトン+デザインで自分らしい家づくりを… ●移住リンク |鎌倉市役所|逗子市役所|葉山町役場|藤沢市役所|茅ヶ崎市役所| ●生活リンク |鎌倉子育てガイド|鎌倉病院情報|鎌倉介護ガイド|住みたい鎌倉| |
年齢でも違う住まい取得 ●20代の場合 時間効果が使えます。低金利ならローンを沢山組んでも良い世代。また、老後まで40年近くあるので、収益アパート2棟くらい取得目標に賃貸暮らしを続けるという発想の転換も…。 ●30代の場合 子育て世代。どうしても賃貸から戸建が欲しくなる時期。この層向けに買える物件を不動産業界が供給していますが、質的にチープなものが大多数。自己資金を増やし選択肢の多い不動産探しができれば…。 ●40代の場合 自己資金に差が出る世代。子供達はすぐ巣立つので広い家を建てるのは無駄かも。あと数年なら賃貸でじっくりと子育て後の家を考えることも…。 ●50代の場合 お勤めの場合、ローンを組むラストチャンスかも知れません。老後の家の視点で家づくりを考えるべきで、老後の生活資金計画を考えて不動産を取得すべきか判断する必要も…。 ●60代の場合 資産に余裕がある方は好きなだけ物件を所有すれば良いですが、年金と預貯金で標準的な暮らしを賄う派は、賃貸で移住し、不動産は収益物件を所有するのも一考。年金プラス家賃で賃貸も生活もグレードアップ。 |