06.適正な価格交渉をしてみる!
不動産が下落傾向にあるときは値下げ交渉がしやすく、上昇傾向にあるときは難しいということは、理解しやすいと思いますが、それ以上に価格交渉できる要因は、売主の個人的な事情です。たとえば、売主が買い替えの場合、先に次の物件を契約して、今所有の不動産を売るという人がいますが、この手順は禁物で、次の物件の決済日が決まってますから、それまでに売らないとなりません。つまり、期限がつき急いで売らないとならない状況に追いつめられます。次の物件を買うために最低幾らでという人もいますが、余裕のある人の場合は、次の物件に頭が行っていますから、そこそこの値段で良いと判断するケースもあるわけです。買い手からすれば、そういう場合に、他に買い手=ライバルがいないようなら価格交渉をしてみる価値があると思います。 その他、相続や債務整理で売り急いでいる物件は、価格交渉しやすいか?すでに低い値付けがされていることがあります。しかし、これは、「01不動産に掘り出しものは?」に書いたように不動産業者さんの仕入れ可能価格まで下がると、プロが仕入れてしまいますから、消費者の出番は少なくなります。値下げ交渉にも限度があると考えられますが、それでも高価な不動産ですから、5%違っただけでも大きな金額になります。せめて仲介手数料分くらいは値引きでなんとかしたいというのが買う側の心情かも知れません。実際に、レインズで成約事例を見てみると、売り出し価格と成約価格を知る事ができます。中には900万円も値引きされたものなども見受けられました。 しかし、やみくもに値引きと言っても、どんな物件でも可能ではありません。大事なのは、売主の立場になって考えてみる事です。あなた自身も将来は売主になる可能性があるのです。どういう事情で売り出したのか?債務はあるのか?その物件の人気度や訳あり度、さらには申込の順位など総合判断で価格交渉を不動産業者さんに申し入れるべきです。自分の都合だけで極端な値引きが営業マンも相手にしてくれません。 不動産の取引の多くの場合は、売主側の仲介業者(元付け)と買主側の仲介業者(客付け)があることを、しっかりご理解ください。元付け業者は、極端な値引きを提示したら売主から嫌われる恐れもありますし、客付け業者は、元付け業者に対して無理難題を言っても相手にしてもらえません。また不動産を仲介する立場の人からすれば、値引き=手数料収入減になりますから、あまり積極的になれないという面もあるでしょう。 ただ、売れない=仲介手数料が得られな!よりは良いので、その物件の市場での流動性(人気度)が低いものほど、値引きの許容範囲があると考えても良いと思います。重要なのは、人気の無い理由=不動産としてもマイナス要因をしっかり金額に換算して適正な交渉価格を導くことだと思います。市場価格とか相場とか、言われていますが、不動産はあくまでも1対1の取引ですから、自分の考えをもって納得することが大事です。 一方で、値引きにこだわって一生買えないという事態も想像できます。買えない人生よりは、納得すれば満額で買うという選択肢も実はありです。これはリーズナブルな価格だという物件が時々ありますが、やはり足が早いです。そういう物件は早く満額で買い付けた人が買う事ができるのです。それも多くの物件を見て、適正価格の尺度を自分なりに持っているから判断できるのではないでしょうか? |
移住希望塾生 約1500名以上!! 狭小、斜面、変形、借地、接道条件悪などの土地購入を地域の建築家らと工夫しながら建築企画。移住者のサポートで鎌倉らしい小さな街並みプロデュースを推進する。 古家を再生し活用を推進! 戦災を免れ大正、昭和の古民家が多く残るのが鎌倉の街並みの魅力です。昭和初期の家も間もなく築100年ヴィンテージ。現在数棟の管理物件があります。 鎌倉に家を建てる! 鎌倉移住のコンサルタントとして、鎌倉建て主塾の活動や家づくりのこと、鎌倉での暮らしなど塾長のライフスタイルを日記にしています。 |
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01.不動産に掘り出しものは? 塾生だけで千人。実際はその何十倍も、そして最強のライバルは… 02.距離感覚が変われば半額へ近道! 徒歩圏の壁って知ってますか?それを乗り越えると一気に… 03.徒歩に替わる代替手段を活かす! それでも歩きたく無いという人のために… 04.所有にこだわらず借地なら6割! 鎌倉の寺社の借地は、評価額が低く相続容易のため閑静な環境で… 05.痩せ我慢であと1割下げる 本当に車必要?階段は苦になりませんか?崖や斜面は好きですか? 06.適正な価格交渉をしてみる! 自分にとって適正な価格と売主の立場を良く知る事が… 07.小さな家から始めよう! 最小限住宅から始め、ライフスタイルで変化させる… 08.スケルトン+デザインのすすめ 予算は少なくても、スケルトン+デザインで自分らしい家づくりを… ●移住リンク |鎌倉市役所|逗子市役所|葉山町役場|藤沢市役所|茅ヶ崎市役所| ●生活リンク |鎌倉子育てガイド|鎌倉病院情報|鎌倉介護ガイド|住みたい鎌倉| |
年齢でも違う住まい取得 ●20代の場合 時間効果が使えます。低金利ならローンを沢山組んでも良い世代。また、老後まで40年近くあるので、収益アパート2棟くらい取得目標に賃貸暮らしを続けるという発想の転換も…。 ●30代の場合 子育て世代。どうしても賃貸から戸建が欲しくなる時期。この層向けに買える物件を不動産業界が供給していますが、質的にチープなものが大多数。自己資金を増やし選択肢の多い不動産探しができれば…。 ●40代の場合 自己資金に差が出る世代。子供達はすぐ巣立つので広い家を建てるのは無駄かも。あと数年なら賃貸でじっくりと子育て後の家を考えることも…。 ●50代の場合 お勤めの場合、ローンを組むラストチャンスかも知れません。老後の家の視点で家づくりを考えるべきで、老後の生活資金計画を考えて不動産を取得すべきか判断する必要も…。 ●60代の場合 資産に余裕がある方は好きなだけ物件を所有すれば良いですが、年金と預貯金で標準的な暮らしを賄う派は、賃貸で移住し、不動産は収益物件を所有するのも一考。年金プラス家賃で賃貸も生活もグレードアップ。 |